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原ノ味フォント / Harano Aji Fonts

[ Japanese (日本語) / English ]

源ノ明朝・源ノ角ゴシック(以下、源ノフォント)を Adobe-Japan1 (以下、AJ1)フォントになるように組み替えた 「原ノ味フォント(原ノ味明朝、原ノ味角ゴシック)」 を作ってみました。 CID の対応がとれないため抜けてしまうグリフがありますが、 素の pTeX / pLaTeX で和文フォントとして使う分には すべてのグリフが揃っています。

「原ノ味」というのは、 源ノフォントからグリフやテーブルが抜けていることを表すために 「氵(さんずい)」を取り、 AJ1 をもじって AJI にして 音から「味」という字をあてたものです。

フォントファイルの配布

フォントファイルはサイズが大き目で、全 14 フォントあるため、 リポジトリの容量が大きくなりがちと考えており、 GitHub では古いバージョンのフォントは随時消していきたいと思っています。 そのため、新しいフォントをリリースする際には master ブランチを forced update する運用にし、 余裕があるのであれば tag で古いフォントにアクセスできるように しておくつもりです。

その他、以下のファイルも配布しています。

pTeX / pLaTeX 用マップファイルは ptex-fontmaps 20200217.0 以降に入っています。

実験的に生成した中国語簡体字、中国語繁体字、韓国語フォントがあります。

詳細は 原ノ味フォント生成プログラム をご覧ください。

搭載グリフ

源ノフォントが搭載しているグリフ、かつ、 AJ1 への対応が取れたものを搭載します。

非漢字のうち、かなグリフ(ひらがな、カタカナ)は以下のようになっています。 分類は AJ1-7 によります。 全角とプロポーショナルで搭載していない 小書き「こ」と小書き「コ」は源ノフォントに存在せず、 加工元にできるグリフがありません。

以下の縦書きグリフは、横書きグリフを加工したものを搭載しています (20200418 版以降)。

以下のグリフは、他のグリフを加工したものを搭載しています (20220220 版以降)。

一部の 回転グリフ Pre-Rotated Glyphs )について、 回転前のグリフが存在するものについて90度回転させることで搭載しています (20230610 版以降)。

抜けているグリフのCIDにはダミーグリフ (.notdef と同じで四角の中に×が入ったような形)が入っています。 そのほとんどは 源ノフォントが搭載していないため原ノ味フォントに搭載できないものです。

非漢字の搭載グリフの一部で、 源ノフォントの文字幅が AJ1 の文字幅に合わなくて、 強制的に AJ1 に合わせたものがあります(20190824 版以降)。 AJ1 でプロポーショナル幅とされているグリフは変更していません。 さらに、単純に幅を上書きするだけでなく、 グリフによって中央寄せなどの位置調整を行いました(20200215 版以降)。 このため、幅が広くなったグリフは隙間ができたり、 幅が狭くなったグリフは左右がはみ出て前後の文字と重なるなどの現象が発生したり、 不格好な表示になることがあります。 とはいえ、幅としては正しくなっているため、 後続文字の位置がズレるなどといった、組版への影響は発生しません。 以下に該当のグリフを示します。

以下については、源ノフォントでは幅がゼロの合成用グリフですが、 AJ1 で全角幅の CID に割り当たったため、 幅を全角幅で上書きし(20190824 版以降)位置調整をし(20200215 版以降) 他の AJ1 フォントと同じような位置になるよう再調整しました(20200418 版以降)。 そのため、不格好な表示になることがあります。

以下については、 源ノ明朝で 縦書きグリフも横書きグリフも左上に配置されている という問題があったので 原ノ味フォント 20220130 版から平行移動して位置調整していましたが、 源ノ明朝 2.002 で修正されたため原ノ味フォント 20231009 版から調整していません。 源ノ角ゴシックにはこの問題はありませんので調整していません。

原ノ味フォント 20200524 からプロポーショナルかな横組み用を搭載しています。 源ノフォントの palt に従って幅と位置を調整したものです。 原ノ味フォント 20210102 からプロポーショナルかな縦組み用を搭載しています。 源ノフォントの vpal に従って高さと位置を調整したものです。

原ノ味フォント 20210101 から AJ1 「組方向ごとに最適化した全角かな」 を搭載しています。 源ノフォントは、 全角かなには横組み用と縦組み用で別々のグリフが用意されていますが、 AJ1 のような「(通常の)全角かな」と「組方向ごとに最適化した全角かな」 の区別はありません。そこで、源ノの横組み用を 「(通常の)全角かな横組み用」と「組方向ごとに最適化した全角かな横組み用」に、 源ノの縦組み用を 「(通常の)全角かな縦組み用」と「組方向ごとに最適化した全角かな縦組み用」に、 それぞれ割り当てました。

また、ダミーグリフは全角幅ですが、 これも AJ1 の文字幅で上書きしています。

pTeX / pLaTeX

源ノフォントと異なり比較的簡単に使うことができます。 TeX Live 2020 以降ではデフォルトフォントになっているので、 何もしなくてもそのままで使えます。 ただし搭載しない(抜けている)グリフを使うことはできません。

詳細は「搭載グリフ」も参照してください。

TeX Live をお使いの場合、 ptex-fontmaps が 20200217.0 以降になっていて sudo で管理者権限が使えるなら、

$ sudo kanji-config-updmap-sys --jis2004 haranoaji

のようにすることで原ノ味フォントに切り替わります。

ipsj.cls

ipsj.cls の場合は下記のマップファイル

rml	H	HaranoAjiMincho-Light.otf
gbm	H	HaranoAjiGothic-Regular.otf
futomin-b	H	HaranoAjiMincho-Regular.otf
futogo-b	H	HaranoAjiGothic-Medium.otf

を使い、クラスオプションから submit を外すと 本物っぽくなると思います

履歴

ライセンス / LICENSE

Copyright (C) 2019-2023 Masamichi Hosoda, with Reserved Font Name 'Harano Aji'.

Copyright 2014-2021 Adobe (http://www.adobe.com/), with Reserved Font Name 'Source'.

Copyright 2017-2023 Adobe (http://www.adobe.com/), with Reserved Font Name 'Source'.

Source is a trademark of Adobe in the United States and/or other countries.

This Font Software is licensed under the SIL Open Font License, Version 1.1. See LICENSE.

原ノ味フォントは源ノフォントの派生フォントになるため SIL Open Font License 1.1 です。